程 先生と行く「井原グループスペイン演奏旅行」日記第五日目


11月15日(水)

今日はパレンシアから次の演奏会場があるマドリッドに移動。

途中、町全体が世界遺産に登録されているという城壁の町「アビラ」を、
「四本柱」の見晴台から眺める。標高1130m。ロマネスク時代の
雄大な城壁の全景を眺めることができた。まるで、中世の騎士物語に
出てきそうな景色である。お琴の皆様はこの町の宮殿で何年か前に
演奏会を開いたそうなので、今回は立ち寄らず、外側から見るだけとなる。

午後マドリッド到着。HTL FLORIDA NORTEチェックイン。
この後は買い物等自由行動。

「マドリッドの地下鉄体験」
明田さんの誘導で地下鉄に乗り、ショッピングモールにお土産等の
買い物に出かける。地下鉄の乗り方降り方は日本とは違うので、まごつく。
降りるときもドアーがあかず(手動なのにきずかず)、あわててあいている
ドアーまで車内を走ったりして、もうたいへん、あやうく次の駅まで
連れて行かれるところでした。

「フラメンコ ディナーショー」
3人は念願のフラメンコショウをみることになりました。明田さんが
有名なタブラオを予約してくださったのです。「ミュージシャンが行くので
いい席を頼んでおきました」との事、感謝です。
一人、若手尺八奏者のFさんが加わって4名となりました。

まず、お食事。先生はすぐ周りの席の皆様と親しくなってしまいます。
隣の席のフランスから見えた品のいい夫婦はとても先生の事を気にいられた
ご様子でした。

お食事も一段落すると、いよいよ「フラメンコショー」開始です。
歌、ギターにのせて舞踊が始まります。踊り手はカスタネットを鳴らし、
足でフラメンコ特有のステップを踏み、表情豊かに踊り、凄い迫力でせまってきます。

踊り手は若手から次から次へと変わってきます。どの踊り手もすばらしい踊りで
圧巻です。歌、ギター、カスタネット、床を踏み鳴らす音がいりまじり、観客は
興奮のるつぼ。やんややんやの喝采です。

ふと見ると、程先生は二胡を取り出し、一緒に弾いているではありませんか!!!
音は消しているというものの一緒にリズムを刻んでいました。
もう、一緒にいた私たちは目が点状態で、びっくりしました。

クレームがでるかな?と思って覚悟したのですが、
マネージャーが来て、「音を出してもいいよ」となんと!!OKがでたのです。更に、

「10分後には舞台で演奏してもいいですよ」・・・・・・「エッ!!ほんとにいいのですか?」

10分後、踊り手が一曲踊り終えととき、「MAESTRO!!POR FAVOR!!」と
先生が呼ばれ、先生は舞台に・・・・。

先生は「Hola!」「Gracias!!」「CHINA VIOLIN]と楽器を紹介。

静かに「宵待ち草」を弾き始めました。今までと違ったゆったりした静かなメロディーに

あたりは一瞬”オヤ・・”と聞き耳を立てるように、静かになります。

そして、次の瞬間ガラッと空気をかえて、カルメンの闘牛士の歌を、
一音一音先生の思いが飛び出していくように力強く、高らかに、弾かれたのです。

後ろに控えたフラメンコのメンバーの皆様やお客様は喜んで拍手喝采でした。

席に戻られた先生「もう、満足です!!」
先生はいまだかって見たこともないようないい表情をされていました。

日本の静かなスローな曲に、スペインの情熱的な闘牛士の曲を対比させて演奏された
先生の演奏の素晴らしさ。また、それを受け入れてくれたスペインの人たちの
本質を見極める力の高さ、おおらかさ、懐の広さを実感いたしました。

 
 
 
 
 
 

 

 
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